8月という月は、私たち日本人にとって特別な意味を持つ月です。 8月6日、広島に原子爆弾が落とされ、8月9日には長崎にも。 同じ空の下で暮らしていたたくさんの命が、一瞬で奪われました。 そして8月15日、戦争が終わり、日本は「平和国家」として歩むことを決めました。 私たちアイリストの仕事は、「まつげ」という小さなパーツに向き合い、美しさを届ける仕事です。 だけど、その「小さなこと」が、誰かの心を大きく救うこともあります。 たとえば、朝鏡を見るたびに「今日もなんだか気分が上がらない」と感じていた人が、まつげのデザイン一つで、前向きな気持ちになれたりする。 誰かと会う勇気が出たり、仕事や日常に自信が持てたりする。 私たちはそんな「心の後押し」ができる仕事です。 そしてふと思うのです。 「もし戦争という非日常が続いていたら、この仕事は存在していただろうか?」 爆弾が落ち、空襲があり、家族が命を落とし、食べるものも住む場所も失っていたあの時代には、「まつげを整える」ことさえ、きっと許される余裕はなかったはずです。 今、こうしてお客様の目元に触れながら、「どんなデザインが似合うかな」「もっと毎日が…