オーストラリアは、ワーカーホリデー(ワーホリ)により、多くのアイリストが進出しています。日本人のアイリストもすでに多数活躍しており、オーストラリア内で求人を見かけるようになりました。
そこで今回の記事では、オーストラリアでワーホリのアイリスト求人を探すときのポイントを紹介します。オーストラリアでアイリストのワーホリを考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
オーストラリアのワーホリ求人でアイリストはできる?

オーストラリアのワーキングホリデー(ワーホリ)ビザでも、アイリストとして働くことは可能です。ワーホリビザでは基本的に就労制限はなく、1年(条件によっては最長3年)まで働くことが認められています。
エリアによっては、資格がなくてもアイリストとして就労ができます。ただし、地域やサロンによっては要資格となることがあるので注意が必要です。
例えば、オーストラリアでは、国家認定資格を重視するサロンもあります。求人の要項で資格が必要なくても、日本でキャリアを積んでいないとほぼ選考対象外となる傾向も。また、現地での就労にあたっては英語でのコミュニケーションが必須です。
ビザの条件を遵守し、同じ雇用先で1年を超えないように注意しましょう。英語力や技術を磨きつつ、オーストラリアでの美容経験を積むことができれば、帰国後のキャリアにも大きくプラスになります。
オーストラリアのワーホリでアイリスト求人を探す前の準備

オーストラリアのワーホリで、アイリスト求人を探すときは、あらかじめ準備が必要です。何も対策せずにワーホリで渡ってしまうと、時間を無駄にしてしまう可能性があります。ここでは、オーストラリアでワーホリのアイリスト求人を探す前の準備を解説します。
日本でキャリアを積む
オーストラリアでワーホリする前に、日本国内でアイリストとしての実務経験を十分に積んでおくことはとても重要です。具体的には、アイラッシュサロンでまつ毛エクステやまつ毛パーマ、アイブロウ施術を重ねて、最低でも1~2年以上の実務経験を重ねることをおすすめします。
なぜなら、ワーホリビザで現地サロンの求人に応募する際、オーストラリアの採用担当者は「すぐに戦力になる人材かどうか」を重視するためです。日本でのサロンワークを通じて、施術のクォリティやスピード、カウンセリング技術を磨き、トラブルへの対応力も身につけておきましょう。
また、実績を示すためにポートフォリオを用意し、ビフォーアフター写真やお客様からの評価、具体的な売上貢献実績などをまとめておくと選考時に有利です。
これらの経験と実績を渡航前に整理し、自信を持ってアピールできる状態で求人応募の準備を進めましょう。
語学を学ぶ
オーストラリアのサロンで、ワーホリのアイリストとして働くためには、英語でのコミュニケーション能力が不可欠です。まず、一般的な日常会話だけでなく、美容業界特有の用語や、施術に関する表現をある程度習得しておく必要があります。
施術内容を英語で的確に理解し、カウンセリング時にお客様の要望・アレルギー情報などをしっかりヒアリングできるようにしておきましょう。
渡航前にオンライン英会話レッスンや、美容サロン向けの英語教材を活用して、サロンで実際に使われるフレーズを反復練習することもおすすめです。
英語力が高まるほど、採用面接での受け答えもスムーズになり、スタッフ同士のコミュニケーションやお客様との円滑なやり取りが実現できます。結果として、オーストラリアのサロンで自信を持って働きながら、より良いキャリアを築く土台が整うでしょう。
オーストラリアでアイリストとして働く手段

オーストラリアでワーホリのアイリストとして働く際、いくつかの方法があります。ここでは、オーストラリアで求人を探すときに役立つ、アイリストとして働く手段を紹介します。
サロンで働く
オーストラリアでワーホリのアイリスト求人で多いのは、既存の美容サロンやアイサロンに勤務する方法です。サロン勤務の場合、歩合制や固定給制度が採用されるケースが多く、給与体系や福利厚生を事前に確認することも重要です。
アイリスト求人を探すには、現地サロンに直接履歴書を送ったり、求人サイトやSNSのコミュニティを活用してください。サロン求人の場合は、研修を行っているところもあるので、不安な人はサポート体制も確認しましょう。
自宅サロンを開く
アイリストのワーホリで個人事業主として働きたい場合、自宅を利用してプライベートサロンを開業する方法があります。オーストラリアでは、自宅サロンを運営するアイリストも増えており、自分のペースで働けるメリットがあります。
ただし、自宅サロンを開くには、各州・準州の規定に従い、ガイドラインの遵守をすることが大切です。また、ABN(Australian Business Number)を取得し、適切に納税手続きを行う必要があります。
自宅サロンでは、施術空間を自分好みにカスタマイズでき、リピーターも獲得しやすいです。一方で、集客や広告宣伝、消耗品の仕入れなど、経営面での工夫やマーケティングスキルも同時に求められます。オーストラリア渡航前に、あらかじめビジネスプランを立てておきましょう。
シェアサロンを活用する
近年、オーストラリアの都市部では「シェアサロン」と呼ばれる、サロンスペースを借りられる仕組みが普及しています。
シェアサロンを利用すると、個人で店舗を構える初期費用を抑えられるのがポイントです。設備や施術スペース、商材の一部を共有できることもあります。
また、シェアサロンは、おしゃれなインテリアや機能的な設備が整っており、集客力の高い立地にあるケースが多いのも特徴です。他の美容スタッフとの交流が生まれるため、技術や情報を共有し合い、新たな顧客層にリーチしやすくなります。
ただし、シェアサロンではセルフマネジメント能力が求められます。それをクリアできれば、シェアサロンを活用することで、ワーホリ期間中でも効率良くアイリストとして活動を展開できます。
オーストラリアのワーホリでアイリスト求人を探す方法

オーストラリアでは、現地サロンを中心にワーホリのアイリスト求人募集が行われています。ここでは、どのようにアイリスト求人を見つけるのか、オーストラリアでメジャーな方法を紹介します。
求人サイトで探す
オーストラリアでアイリストの求人を探す際、まずは大手の総合求人サイトからチェックしましょう。代表的なサイトとして「Seek」「Indeed」「日豪プレス」「gum tree」などがあります。
「Full-time」や「Part-time」「Casual」「Contract」など雇用形態をフィルタリングすることで、自分のワーホリ期間中に働きたいスタイルに合った募集を絞り込めます。
サイト内で「ワーキングホリデービザ歓迎(Working Holiday Visa Accepted)」などの条件を指定すると、ビザステータスについて書かれている求人がヒットしやすくなります。求人サイトならではの詳細な求人情報や、応募フローを活用し、効率よく応募先を見つけましょう。
Instagramで探す
最近ワーホリで主流となっているのは、オーストラリアのアイリスト求人をInstagramで見つける方法です。オーストラリアの現地サロンや、フリーランスアイリストは、自身のアカウントで施術例とともに求人情報を投稿することがあります。
まずは都市名+「eyelash」「lash」などのハッシュタグ(例:#MelbourneLashArtist、#SydneyBeautySalon、#BrisbaneEyelash)で検索してみましょう。また、気になるサロンの公式アカウントをフォローし、「求人募集」「スタッフ募集」といった情報がないかを定期的にチェックすることも有効です。
気になる募集があれば、ダイレクトメッセージ(DM)で丁寧に自己紹介をし、いつから就労可能か、ワーホリビザで勤務可能かを英語で簡潔に伝えましょう。Instagramはビジュアルが中心なので、自分の実績や志望理由を写真付きでアピールしやすいのもポイントです。
現地のサロンに自分を売り込む
オーストラリアでワーホリのアイリスト求人を探すとき、現地のサロンへ直接売り込みに行く方法も効果的です。
まず、渡航前に日本でのアイリスト経験をまとめた英文レジュメ(履歴書)と、施術例をまとめたポートフォリオ(電子ファイルでまとめるのも有効)を用意しておきましょう。
現地到着後は、求人情報や近くのアイサロンをリストアップし、営業時間内にアポを取って訪問。英語で自己紹介し、レジュメとポートフォリオを手渡します。直接会って顔を覚えてもらうことで、採用担当者に印象を残せるだけでなく、その場でサロンの雰囲気、使用する商材について質問できるメリットもあります。
これにプラスして、地元の美容師コミュニティや業界イベント(ビューティーエクスポなど)があれば積極的に参加することで、求人情報が入手できることもあります。自ら動いて信頼関係を築くことで、ワーホリ期間中に安定した職場を見つけやすくなるでしょう。
オーストラリアのワーホリで需要があるアイリスト求人の技術は?

オーストラリアでワーホリをする際、どのようなアイリストスキルが需要があるのか気になる人もいるでしょう。オーストラリアの需要を知り、技術を磨いておくのをおすすめします。
【需要高】まつ毛エクステ
まつ毛エクステは、オーストラリアでもとても人気が高く、特に都市部では需要がアップしています。特に、自まつ毛のダメージを最小限に抑えたエクステ技術は、サロン・お客様からともに高く評価されます。
また、施術後のホームケアアドバイスや、リタッチのタイミングなどのアフターサービスを的確に伝えられるコミュニケーション力も重視されます。技術だけでなく、カウンセリングスキルも磨いておくと、ワーホリのアイリスト求人市場で大きなアドバンテージになります。
まつ毛パーマ
まつ毛パーマ(ラッシュリフト)は、近年オーストラリアでも注目度が上がっているメニューです。自まつ毛を活かして自然なカールを出す技術は、日常的にメイクの手間を省けると評判になっています。
まつ毛の長さや太さ、クセの強さは個人差が大きいため、一人ひとりに最適なロッドの選定、放置時間の微調整ができる繊細さが必要です。トリートメント・ダメージケアに関する知識があれば、顧客満足度をさらに高められます。
アイブロウスタイリング
アイブロウスタイリングは、ワーホリでのアイリスト求人でも注目される分野です。オーストラリアでは、ナチュラル系やトレンド系など、幅広いスタイルニーズに応えられる技術が求められます。
まだ、アイブロウスタイリング専門のサロンは少ないため、まつ毛系と一緒に取得しておくと、求人応募の幅が広がります。眉毛パーマ、眉毛カラーも人気があるので、スキル対応できることが望ましいです。
オーストラリアのワーホリでアイリスト求人の給料は?

オーストラリアでワーホリ中にアイリストとして働く場合、給与は地域やサロン形態、経験年数によって大きく異なります。
例えば、オーストラリアの大都市では、時給約A$25~35(約2,200~3,000円)が相場です。経験の浅いジュニアアイリストやアシスタントの場合は、A$20前後からスタートすることも。経験を積むほど時給が上がり、人気サロンではA$40近くになるケースも少なくありません。
さらに、歩合制を採用するサロンでは、月給が日本円で約40~50万円以上になることもあります。
オーストラリアのワーホリ求人で日本人アイリストの需要はある?

オーストラリアでは、日本人アイリストの高い技術力や、サービス品質に対する評価が高く、ワーホリ求人でも一定の需要があります。特に、まつ毛エクステにおいて、細やかな手法や丁寧なカウンセリングは、現地でも差別化ポイントとなります。
ただし、最低限の英語によるコミュニケーション能力が求められます。また、スキルの高さの証拠として、日本での認定資格や、実務経験を明確に示すポートフォリオを準備しておくのもおすすめです。
また、日本式ビューティーサロンやアジア系コミュニティ向けの店舗では、日本人スタッフを積極的に募集するケースもあります。現地での顧客ニーズに合わせて技術をアレンジできれば、日本人アイリストとして十分に需要を掴むことができます。
オーストラリアのワーホリでアイリスト求人を探そう!

オーストラリアでワーホリ中にアイリストとして働くためには、事前準備と情報収集が大切です。求人サイトやSNS、現地直接売り込みなどの方法を活用しながら、自分の強みをアピールできる英文レジュメやポートフォリオをしっかり整えましょう。
ビザ条件を確認しつつ、渡航後は早めに行動を開始することで、効率的に働き始められます。また、日本でつちかった技術や丁寧な接客を武器に、現地のニーズに合わせた施術を提供しましましょう。
オーストラリアでの美容経験は、帰国後のキャリアにも大きくプラスになりますので、ぜひ前向きに挑戦してみてください。